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倭塾サロンメルマガ
No.012
世界を変えるのではなく、還る場所を灯すということ
2025/12/22
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一年の区切りは暦だけで決まるものではありません。冬至という、最も闇が深い瞬間を越えて、時間は静かに次の巡りへと入っていきます。この節目に、今年と来年の流れ、そして私自身の立ち位置について、少し言葉にしてみたいと思います。

※大亀に立つ長崎観音像
新年の始まりは一般には一月一日ですが、
実は「冬至こそが次の一年のはじまりである」という考え方があります。
今年の冬至は、十二月二十二日午前零時三分。
その瞬間に、その人が何を願ったのか、
その国がどこへ向かおうとしたのかが、
次の一年の流れを決めるとも言われています。
そんな視点から、今年と来年の干支について考えてみたいと思います。
ここでいう干支は、いわゆる占いとしての干支ではありません。
十干・十二支、それぞれの漢字が持つ意味から、
その一年の性格や流れを読み取るというものです。
これは、私が毎年元日にブログで続けてきた恒例の考察でもありますが、
倭塾サロンの皆さまには、ひと足早くお届けします。
まず、今年(二〇二五年)は 乙巳(きのとみ) の年でした。
「乙(きのと)」は、発展途上、完成の一歩手前の段階を表します。
「巳(み)」は一般に「へび」と読まれますが、
漢字としては、勾玉のような胎児を象った文字です。
つまり二〇二五年は、
芽が生まれ、命が動き始める年。
同時に、混乱や揺れを伴う「誕生の年」でもありました。
振り返ってみると、
政界では新党の躍進と政権交代が起こり、
一方で大手メディアの信頼が大きく揺らぐなど、
まさに激動の一年であったことが分かります。
では、新しい年である二〇二六年はどうか。
来年は 丙午(ひのえうま) の年です。
「丙」は、物事を支える台座を意味する漢字。
「午」は、正午という言葉が示す通り、分岐点を表します。
丙午の年とは、
新たに生まれた動きがしっかりとした台座に乗り、
新旧の交代がはっきりと見えてくる年だと言えるでしょう。
ここまでをまとめると、
「二〇二五年に生まれ、二〇二六年に据わる」
そんな時間の流れが見えてきます。
そして、この節目の年を前に、
少し個人的な宣言をさせてください。
私はこれまで、
歴史、古典文学、神話、魂、文明、AI、未来といったテーマを扱ってきました。
しかしそれは、「これが正しい」と声高に叫ぶためでも、
上から知識を教え込むためでも、
思想で人を囲い込むためでもありません。
私がやってきたことは、ただ一つです。
「人が思い出す場を、ひらき続けること」。
力んで引っ張らない。
「もう時間がない」などと人を急かさない。
誰かと戦わない。
日本人が、そして人類が、
還るべき場所の明かりを、灯し続けること。
それが、私の役割だったのだと思います。
世界を変えようと力むのではなく、
世界が「還って来られる場所」を示す。
新しい年を前に、私はその役を、
これまで以上に自覚をもって引き受けていこうと思います。
これは、私ひとりの在り方の話ではありません。
これからの時代、
声を荒げて引っ張る人よりも、
急がせず、煽らず、
それでも灯を消さない人の存在が、
ますます大切になると感じています。
倭塾サロンは、
何かを教え込む場でも、
正解を与える場でもありません。
それは裏を返せば、
ここでは「誰かの答えに合わせる必要がない」ということでもあります。
比べられず、急かされず、
自分の速度で考え、自分の言葉を取り戻すことができる。
その積み重ねが、
日常の判断や行動に、静かな芯を与えてくれる。
それが、倭塾サロンに身を置くことの、
いちばんの価値だと思っています。
それぞれが、
自分自身へと「還っていく」ための場でありたい。
そのための灯を、皆さんと一緒に守り続ける。
急がず、奪わず、恐れず、確かに。
この時間をご一緒してくださっていることに、
心から感謝しています。
小名木善行 拝
天の青龍、地の大亀
中今に過去を照らし
未来への明りを灯す
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■名称 倭塾サロンメルマガ
■発行者 小名木善行(HN:ねず)
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